空に鳴り響くかんぱねら 君に届きますように… いつもの帰り道で 偶然君に追いついた 少し幸せな気分です 雨上がりアスファルト 大きく息を吸い込んで 駆け足で飛び出した 水の跳ねる足音が 夏の匂いに溶けていく 風の通り道で 君の名前を呼んだよ 伸びる影重なっていく やっと気づいた君の横を 風の音に乗せて わたしの声が流れた 少しはにかんだ君が ゆっくり足音を止めたら 世界中が少しだけ 優しい色になった 空が朱く染まる ちっぽけ橋げたの上 お気に入りの散歩道 二人で歩いてみる 夕焼け雲のかんぱねら わたしの頭に響いた まるで呼吸をするみたいに 君が傍に居るのが自然過ぎて そういう事だと わたしは気付いてしまいました もう何年も同じ道 一緒に何往復したのかな 当たり前の風景画 曖昧で分かりません わたしにも分かってる事は わたしが私でいれる場所 世界でたった一つの 君の隣だったんです 当たり前の事も 当り前じゃない事も きっと楽しくなるよ もっと楽しくなるよ ぼんやりと君の顔が 頭に浮かんで消えていく そういう事なんだと わたしは気付いてたんです 気付いてしまいました もう何年も同じ道 一緒に何往復したのかな 当たり前の風景画 曖昧で分かりません 一年後も同じ道 笑って歩いていけますように 世界中に飛んで行った 私を集めるよ 空に鳴り響けかんぱねら 君に届きますように…